この本にピッタリな人
- デザインセンスゼロで美術の成績2を取ったことがあるんだけど、今度仕事でデザインしなくちゃならなくなってしまった。手っ取り早くできるコツを教えて欲しい!
これmichiさんですよね。
その通りです(笑)
記事の信頼性
- ブログで月間500万円ほど稼いでいます。
今回はデザインでお悩みのあなたに、とっておきの本を紹介いたしますね。
タイトルはノンデザイナーズ・デザインブックです。
そもそもデザインについてあなたはどんな思いを抱いていますか?
- 才能
- センス
こんな感じかと思われます。
じっさいに私も中学時代美術の成績2をとったこともあるくらいの画伯タイプでして、センスも何もないからデザインなんてムリ!と考えていました。
じつはノンデザイナーズ・デザインブックはそんなあなたを手助けしてくれる本なんです。
内容をもう少し深掘りすると、ゼロから何かを生み出すというわけではなく
- 近接
- 整列
- 反復
- コントラスト
上記4つを組み合わせることにより、誰でも論理的にデザインができますよという内容です。
なので絵の練習をする必要もないし、センスも一切いりません。
下記は実際に私が本を読んでデザインした結果です。
※さるくんのアイコンは画像を使っています。
読む前
読んだ後
上記のように本書を読んだおかげで美術2、簡単なキャラクターすら書けない私でもまともなデザインができるようになりましたよ!
では具体的に本書を解説していきますね。
ノンデザイナーズ・デザインブックとは
ノンデザイナーズ・デザインブックの基本情報を説明しますね。
著者 | Robin Williams |
訳 | 吉川典秀 |
日本語版解説 | 小原 司、米谷テツヤ |
発行所 | 株式会社マイナビ |
初版 | 1998年3月発行 |
※私は第25刷を購入しました。
上記の通り20年以上前に出版され、現代でも重版され続けています。
これは例えばカーネギーの『人を動かす』のように、昔からずっと変わらない本質だから言えますよね。
また著者の作品は『シンプルで良く聞く資料作成の原則』など、ビジネスに関連するデザインの本が多いです。
冒頭でも説明しましたように、小難しい知識やデザインセンスは一切いりません。
安心して読み進めてくださいね。
ノンデザイナーズ・デザインブックの特徴
本書の特徴は下記です。
- 電子版より紙媒体がおすすめ
- 4つの基本原則
- あらゆる媒体で具体的な解説がある
- フォント、空間を重要視している
- ところどころに質問があり、読者のアウトプット能力があがる
順に説明しますね。
電子版より紙媒体がおすすめ
まず言いたいのはkindleなどのデジタルではなく、本が良いということです。
なぜならスマホ、タブレットだと全体的にデザインを表示できないので、めちゃくちゃ見づらいからです。
- イラスト部分を見て
- 注釈を見て
- イラスト部分を見て
上記を交互に繰り返す必要があるので、ストレスがめちゃくちゃ溜まります。
なので一目で見られる本がおすすめですよ。
4つの基本原則
4つの基本原則についてかんたんに紹介しますね。
- 近接
- 整列
- 反復
- コントラスト
言ってしまえばこの4つだけあれば、センスゼロで目を引くデザインができますよということです。
文字だとそう感じますが、説明部分は6割くらい絵で示されているので、具体的でめちゃくちゃ分かりやすいですよ。
基本原則をちょっとだけ深掘りしますね。
近接
近接とは明確な構造を読者に示す法則と筆者は位置づけています。
具体的には下記です。
近接されていない
近接されている
- 私みたいなデザインヘタ→等間隔で配置
- 近接の法則→関連性を意識する
こんな感じですね。
なのでまずは関連性を意識した近接の法則が大事なんです。
整列
次は整列ですね。
近接をさらに一歩進めた形です。
- 近接→関連性があるものを近づける
- 整列→近接で近づけたものを意識して配置する
整列をすることでページ全体を一体化させます。
具体的には下記です。
真ん中
端
どうでしょうか?
そうですよね。逆に真ん中はオーソドックスではあるものの、どこか弱い印象を受けると思います。
このように整列をするとページ全体をより強く、一体的に見せられるようになりますよ。
反復
3番目は反復です。
反復は孤立したグループ同士を結び付けて、1つの物として見せることです。
具体的には下記です。
反復
※周りの色を薄くして、黒を反復させました。
それも反復の効果ですね。
ちなみにブログの文字装飾でも使えます。
ブログの分析は直感ではダメでして、キチンと数値化したデータを見られるヒートマップが有効なんです。
目線が戻りますよね。
反復を使うことでより面白くなってユーザーの注目度があがりますよ。
コントラスト
コントラストを付けることで意識的にユーザーの焦点を作り出せます。
なので1番見てほしいポイントにコントラストを付けるのがコツですね。
具体的には下記です。
コントラスト
反復までは『michi』と『株式会社michi』の差別化ができていなかったので、本当に見せたいものをハッキリと強調させました。
そして4原則すべて利用して作ると冒頭のようなデザインになりますよ。
とにかく具体的
内容はとにかく具体的です。
例えば
- チラシ
- 名刺
- はがき
- ダイレクトメール
- 履歴書
などあらゆる媒体で、どのようにデザインしたら良いのかまで記載されています。
通用します。
なぜなら今でもなお重版されて、売れ続けているからです。
要するに変わることのない基礎部分を徹底的に解説しているんですよね。
ぶっちゃけ見ながらそのまんまやれば、内容を理解できなくてもデザインできちゃうくらい具体的ですよ。
フォント、空間を重要視している
本書はフォント、空間を重要視しています。
どれくらいかというと
例えば
- オールド書体
- モダン書体
- スラブセリフ
- サンセリフ
上記の使い方や明確な違いも説明しているくらいです。
私みたいにデザインが出来ない人はハナから諦めているので、フォントなんて何でもいいよになりがちですが、既にそこから間違っているんですよね。
フォントサイズが1違っただけでも与える印象が変わるので、具体的にどういったものが良いのかまで示されていますよ。
ところどころに質問があり、読者のアウトプット能力があがる
本書ではところどころに質問があります。
例えば下記のような感じです。
- この間違いにいくつ気づきますか?
- あなたならどう手直ししますか?
じっさいに手直しすることにより、例え失敗したとしても確実にアウトプット能力はあがります。
他の本ではこういったユーザーを成長させるような仕組みは見たことがなかったので、新鮮でしたね。
ただ読むだけではなく、デザインをできるようになってほしいという筆者の思いを感じました。
まとめ:美術の成績2でも、まともなデザインができるようになります!
本記事をまとめますね。
今回はノンデザイナーズ・デザインブックの紹介をいたしましたが、いかがだったでしょうか?
著者が特に言いたいのはデザインとは直感的なものではなく、4つの原則に基づいた論理思考であることです。
美術2の私でもできたように、本書を見ればまともなデザインを作れます。
私にはセンスなんて無いからなあ。という方はおすすめの一冊ですよ。